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地理と気候

地理と気候

地理
 徐匯区は上海市の南西部に位置する。正確な位置は北緯31°12′、東経120°26′。東は陝西南路や日暉港を境に廬湾区と接し、東南は黄浦江を隔てて浦東地区に臨み、南と西は淀浦河や虹梅路によって上海県と繋がり、北は長楽路、淮海西路を境界線として静安区、長寧区と隣接する。当区は上海郊外の青浦、奉賢、松江、金山等の各県と市内を結び、または上海市と浙江省、福建省、江西省、安徽省と繋ぐ交通の要衝である。

一、地質
 太湖流域の皿状窪地の東端に位置する当区は上海の古代海岸線と黄浦江との間にできた沖積平野である。最も古い地層は古生代炭酸塩岩や中生代火成岩、新生代赤色礫岩、玄武岩などからなっている。その上には第四紀の軟質堆積層がある。褐黄色土からなる地表の土壌層は、上の部分は亜粘土-粘土層で、下の部分は灰色粉砂である。虹橋路市民村界隈の地質を考察した結果、地表より下10メートルまでは埋立層、10メートルから50メートルまでは粘土、亜粘土、軽亜粘土の層、50メートルから80メートルまでは粉砂と亜粘土層であることが明らかになった。また、当区南部の長橋界隈では地表から25メートルのところに暗緑色の硬土層があり、龍華地域の地層は河川底灰色亜砂土や軽亜粘土、粉砂層からなっていることも知られている。地下水の埋蔵が豊富なため、流砂現象が起こりやすい。地下水埋蔵の深度は平均0.5メートルで、漕河涇地区の場合は0.3~0.5メートル、長橋地区の場合は1.3~2メートル。なお、比較的浅い第一載圧含水砂層の積載荷重は約8~14トン/平米である。

二、地形
 当区の地形としては、低平沖積平野と一部であるため、水路が多く江南水郷として知られている。標高が低く、ほとんどの地面が高潮潮位より低い。その上、地下水の過剰採取によって地盤沈下も起きている。肇嘉浜路以北の部分の地表海抜が2.5~3メートルに過ぎず、窪地の場合2.5メートル以下になる。当区は水陸運輸の条件が良好で、貨物流通の集散地でもある。現在、区内には上海南駅などの鉄道交通中枢や、地下鉄一号線の7駅があるほかに、自動車道路150余本、38本の市内路線バスが走っている。なお、大小の河川は100以上もあり、とくに当区を流れる黄浦江の沿岸に大きな埠頭と停泊所もある。一万トン級の船の停泊できる場所は5つある。

気候
 当区の気候は北亜熱帯季節風気候であるため、四季がはっきりしている特徴がある。

一、気温
 年間の平均気温は15.5℃。冬季1月の平均気温は3℃前後で、夏季8月の平均気温は約27.5℃。記録によると、当区の極端最低気温は清光緒十九年(1893)1月19日のマイナス12.1℃で、極端最高気温は中華民国二十三年(1934)7月12日の40.2℃である。

徐家匯月間平均気温表
単位 ℃

項目

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

全年

記録

時間

平均気温

3.3

4.4

8.2

13.9

18.9

23.2

27.4

27.4

23.6

17.8

11.7

5.9

15.5

108年(18731981

平均

最高気温

7.8

8.7

13.1

19.1

24.9

28.1

32.3

32.5

28.2

23.2

17.0

10.9

20.4

100年(18731972

平均

最低気温

0.0

1.0

4.5

9.8

14.9

19.7

24.0

24.0

19.8

19.7

7.7

2.1

11.8

100年(18731972

平均気温

3.7

4.6

8.5

14.2

19.2

23.4

27.8

27.7

23.6

18.3

12.4

6.1

15.8

30年(19611990

 

四季がはっきりしている当区では、平均気温が10℃を下回る期間は冬季で、2℃を上回る期間は夏季である。両季の間は春季と秋季となる。

季節の区分状況

季節別

平均的な期間

平均日数

年間日数に占めるパーセンテージ

(約)

3月下旬前半~6月上旬後半

72

21

6月上旬後半~9月下旬前半

110

30

9月下旬前半~11月下旬後半

60

16

11月下旬後半~次年3月下旬前半

 

33

二、風向
 冬はよく蒙古高原から北西の季節風がやってくる。風速が大きいほかに、乾燥していて冷たいのが特徴である。夏によく吹くのは太平洋から来る南東風。3月、9月、10月は季節風の通り過ぎる季節で、北東風が多い。一年を通して南西風が最も少ない。

三、降雨
 降雨量が多いのは夏と春であるが、一年中とくに雨季と乾季の区別はない。年間の平均降雨量は1143.1mm。月間平均降雨量が最小なのは12月の38.5mm。中華民国四年12月は一ヶ月も雨が降らなかったと記録されている。毎年6~7月の梅雨の期間に降雨が集中して、降雨量が最も多い。清光緒元年(1875)6月の降雨量は史上最多で491.9mmを記録した。夏と秋には暴雨が降る。冬に雪は降るが、降雪の日数が少ない。降った場合、積雪も深くない。雹の降る回数や量も極めて少ない。
月間平均降雨量と各月の一日降雨量0.1を上回る日数の記録
 

 項目

月間平均降雨量(mm

各月の一日降雨量0.1w上回る日数

mm日数(

1

48.0

9.6

2

61.5

10.4

3

84.0

12.5

4

93.8

13.0

5

103.2

13.0

6

178.0

13.9

7

144.1

11.2

8

134.6

10.8

9

133.9

12.0

10

70.1

8.9

11

53.4

8.5

12

38.5

7.9

全年

1143.1

131.7

記録

時間

100

18731972

100

18731972

四、霧・霜の発生状況
 当区では大気中に水蒸気が多く、空気中に凝結核が多いほか、風速が小さいため、霧の発生する日が多い。徐家匯気象台の観測によれば、霧の日は年間平均約43日。一年に霧の日が最も多かったのは中華民国十九年の93日で、最も少なかったのは清光緒二十七年の3日である。1~5月と10~12月の朝晩、しかも風も雲もない場合、霧は発生しやすい。また、当区は地勢が平坦であるため、寒波に見舞われやすい。寒波の来たとき、農作物に霜害が起きる。平均的に初霜日は11月20日で、終霜日は4月24日。年間の平均降霜期間は125.4日。無霜期間は約240日。
各月の平均降霜日数と初霜・終霜状況統計
 

10

11

12

1

2

3

4

全年

初霜日

霜日

1891194119511973

72年平均

0.1

3.5

9.4

10.4

7.6

4.3

0.6

35.8

平均

極端

平均

1120

1027

1958

324

423

1909

1959

五、気象災害
 当区に起こる気象災害は主に熱帯低気圧(台風)、竜巻、暴雨、雹などである。台風の一番多いのは7、8月である。その次は6月と9月。年間平均2回はやってくる。中華民国四年7月28日の台風は最大風速44m/秒のもので、その被害を受けて徐家匯観象台の台風観測機が壊れた。1949年7月24日の台風に伴い大雨が上海を襲い、多大な被害をもたらした。統計によると、肇嘉浜以南の地区で倒壊した家屋は665棟に上る。501世帯の2389人が被害を受けた。85人の死者と40余人のけが人が出たという。1956年の台風被害で、徐家匯天主堂の屋根上にある、高さ1m重さ約400kgの鉄製十字架が折れた。また、竜巻は夏と秋の間によく発生する。1962年9月6日の朝、龍華地区に竜巻が起き、地元の人々の生活や農作物に大きな被害を与えた。夏秋の両季に暴雨もよく降る。1963年9月13日、龍華地区で246.7mmの暴雨を記録した。同地区ではまた1969年8月5日も204.4mmの暴雨を記録した。その時、一時間の最大降雨量は71.2mmに達したが、15分間に47mmの降雨量も記録した。大雨によって区内に家屋浸水や道路冠水などの被害が出た。当区で雹の降る回数も量も少ないが、清朝嘉慶年間の『松江府誌』には、「雍正元年癸卯(1723年)夏四月八日、大に雹雨る。大者は重さ五十斤。龍華より閘港まで、一人斃れ、傷者無数なり」と記録されているように、降る時もあるのである。