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西岸アートエリア 国内最大の美術館集中地帯へ

 上海西岸美術視覚展覧会、取引特別展の開催により、このほど上海西岸(West Bund)芸術センターにおいて行われた第四回西岸芸術・設計博覧会が注目の的となり、三日にわたる博覧会は毎日満員状態で、上海の芸術界で話題となった。四回目の開催を数える本展覧会は、海外からも「中国における世界レベルの高水準の芸術博覧会であり、コレクターと見学者に20世紀後半から現在までの見逃せない逸品を見せてくれた」と評価されたという。
 それ以上に注目すべきことは、西岸芸術・設計博覧会の開催により、徐匯濱江西岸アートエリアの影響力が大いに上がったことである。徐匯濱江西岸は、現在国内最大の美術館集中地帯になろうとしているのである。

世界の70のトップギャラリーから1000点以上の趣向を凝らした芸術品が出品
 今展覧会の三つの展示セッションには、17カ国および地域の70のトップギャラリーによる18の大型展示会が行われ、1000点以上の芸術品が展示された。ShanghART Gallery(上海/北京/シンガポール)、Massimo De Carlo (ミラノ/ロンドン/香港),Timothy Taylor (ロンドン/ニューヨーク),Hauser & Wirth(チューリッヒ/ロンドン/サマセット/ニューヨーク/ロサンゼルス),Perrotin(香港/パリ/ニューヨーク/ソウル),Kerlin Gallery(ダブリン),David Kordansky Gallery(ロサンゼルス),Lin & Lin Gallery (台北),Lisson Gallery(ロンドン)を含む世界に名を馳せたトップクラスのギャラリーが上海西岸芸術・設計博覧会に出展したのは、本博覧会の地位が認められ、今後世界の芸術界でますます影響を広げることを意味するものである。
 今回の博覧会では、「タレントテントTALENT」と呼ばれる新しいセッションが設けられ、若手芸術家に世界の芸術界で頭角を現す舞台を作ってくれた。

ArtReview Asia Xiàn Chǎngが特に注目を受ける
 今大会において、ArtReview Asia Xiàn Chǎngという特別展示ユニットも注目の的となった。昨年に続き、二回目に催されたArtReview Asia Xiàn Chǎngは、媒体にしてもロケーションにしても、芸術家の選択にしても、より大きいスケールと広い視野をもって、上海の見物客に国際的かつ多元的な展示会を見せてくれた。
 ArtReview Asia Xiàn Chǎng特別展は展覧センターの館内と館外、および西岸の川沿いの公共空間で行われ、世界各地の芸術家の特別なオブジェが展示された。今年、16カ国および地域からの29名の芸術家が招きに応じて、32点の作品とオブジェを携えて出展し、そのうち、13点が新作である。王衛氏の作品「樹影」が評価されて、第二回ArtReview Asia Xiàn Chǎng選考委員大賞を受賞した。ArtReview Asia Xiàn Chǎng特別展では、彫刻、装置、映像、パフォーマンスなど、様々なジャンルが展示されるが、そのうち屋外で展示されたのは11点であった。これらの屋外展示品によって、徐匯濱江エリアの各地区が有機的に結び付けられ、西岸アートエリアで濃厚な芸術ムードを漂わせている。ArtReview Asia Xiàn Chǎng特別展で特に注目されたのは、屋内・屋外を合わせて計22点の彫刻作品であった。これらの彫刻作品は、異なる時期の巨匠によるものである。そこにはアルベルト・ジャコメッティ氏(Alberto Giacometti)と並ぶスイスの彫刻大家であるハンス・ヨーゼフソン氏(Hans Josephsohn)や、戦後イギリスで絶大な影響を持つ彫刻家であるリン・チャドウィック氏(Lynn Chadwick)の作品もあれば、丁乙氏や周力氏のような中国の芸術家による彫刻作品もある。特筆すべきは、ArtReview Asia Xiàn Chǎng特別展に展示された作品のうち、9点が今博覧会のために特別に創作された新作だということである。これは同特別展の一貫した趣旨でもある。

西岸芸術センターの周辺が美術館とギャラリーの集中地帯へ
 年に一度開催される上海西岸芸術・設計博覧会の影響が拡大するに伴って、同博覧会の開催地である西岸芸術センター(元は上海飛行機製造工場)の周辺には、美術館とギャラリーを中心とする芸術集中地帯が形成されてきた。たとえば、著名のコレクターの劉益謙氏と王薇ご夫妻が西岸埠頭の旧址に建てた龍美術館(西岸館)は、西岸のランドマークともなる総合的美術館である。レベルの高い展覧シリーズによって、国内外に高い心棒を得ている。そして、上海飛行機製造工場の収納庫の旧址に建った余徳耀美術館では、国内外の現代芸術作品が展示されている。また、世界のトップクラスの写真家の劉香成氏によって設立された上海撮影芸術センターは、アメリカの有名な建築家であるSharon JohnstonとMark Leeの両氏の設計によるもので、床面積が480平米である。
 また、西岸文化芸術モデル地区も設立されて、そこには有名なギャラリー、工務店、スタジオ、ファッションデザインのワークショップなどが入居している。
 喜ばしいことに、さらに数多くの芸術的な公共空間が建設中または企画中にある。たとえば、建設中の西岸美術館はイギリスの名建築家のデイヴィッド・チッパーフィールド氏の設計によるもので、総床面積が23400平米にも達している。また、フランスのポンピドゥー・センターとも戦略的提携関係を結び、西岸美術館を展示場とする五年間にわたる双方的な展覧プロジェクトが今後実行される。西岸美術館は2018年に竣工する見込みである。ほかにも、国内の有名な芸術コレクターである喬志兵氏によって作られたタンク芸術公園も注目されている。同公園は五つの大型タンク、消防貯水池、埠頭および関連施設で構成されている。元は廃竜華飛行場の給油施設であった。高さ15メートルのタンクは広々とした内部空間を有しており、ドームと丸みを帯びた外観である。改造工事では、消防貯水池が景観プールに改造され、黄浦江の景観とつながっている。昔日の石油タンクが芸術と生活の空間となったばかりでなく、芸術性が付与され、都市生活を彩った一隅となった。このように、工業化時代の遺物を大事にしながら、それに芸術的息吹を注ぎ、都市生活の質を高め、市民と町、芸術と自然との関係をより緊密にするのが、新たな公共文化活動と芸術中心地域となった西岸芸術集中地帯の機能である。また、建設中の星美術館(Start Museum)は歴史的に現代芸術を整理することを役目としている。その創立者の何炬星氏が長年にわたって中国の現代芸術の影響の拡大と研究をする方であり、北京炎黄芸術館館長、上海民生現代美術館の創立者・館長、北京民生美術館の発起人などの職を歴任した。星美術館の設計は、プリツカー賞受賞者であるフランスの建築家ジャン・ヌーヴェル氏が担当している。
 2020年になると、これらの美術館の完成とともに、上海の市民や国内外の観光客により豊かな芸術生活が楽しめれることになるであろう。

(『文匯報』による)